地球での旅はバランス感覚が鍵 その10

さあ、何からマスターしようか?
解決したい問題は山積みだ。
どこから手をつけようか?
と問題に取り掛かろうとするのは、旧式。
歯を食いしばり苦悩を惜しまない昭和タイプ。
じゃあ、好きなことだけやって、問題は見ないようにする。
そのうち何とかなると思いながら何とかもなっていないが、何とかする術もなく、やっぱり見ないふりをしてしまう平成タイプ。
「問題と向き合わないで、好きなことだけやってて、人生うまく行くわけがないでしょ!世の中そんなに甘くない!」
「そんなのめんどくさい!頑張ったって頑張らなくたって、大した違いはないよ。
だったら好きなことやってた方がいいじゃん」という昭和お母さんと平成子供の会話が聞こえてくるようだ。
新次元の視点から見ると、どっちもどっち、すでにどちらも旧式。

問題を解決しようと取り組む姿勢は、問題とがっぷり四つで相撲を取っているようなもの。
必死に取り組み、解決できたときは、本当に清々しく、難しい数式を解いた時のような爽快感だが、この爽快感は、問題がないと成立しない。
1つの問題が解決しても、爽快感を得るために更なる問題を探してしまうし、なかなか解決できない難しい問題は、人生かけてどっぷりとはまり込んでしまう。
「大変だ大変だ、いつか楽になりたい」と言うのが口癖だが、苦悩を乗り越えることこそ人生だと思い込んでいるので、大変な問題は人生のパートナーとしてずっと連れ添うことになる。
優しくない旦那との生活は大変、
離婚してもお金を稼ぐのは大変、
欲しいのに子供ができなくて大変、
子育ては病気ばかりで大変、
大きな仕事はプレッシャーも大きくて大変、
お金はたまったけど時間が取れなくて大変、
と状況は変化しても、問題点に必ず光が当たるので問題でないものも問題にしてしまう。
「ドンダケ問題が好きなんだよ!」とツッコミを入れたくなるほど、ご近所問題親戚問題社会問題まで、自分の問題として取り込んで行く。

「世の中には問題が溢れていて、自分だけ楽になるわけには行かない。」「のほほーんとしている人を見ると腹が立つ。」
「腹は立たないまでも、いつか痛い目に合うぞ!なんて思ったりする」という人は、昭和タイプかも(笑)

じゃあどうやって、抜け出せばいいのよ?!!

相撲部屋から出ることです。
こんなのやめたやめた!と取り組みを投げ出すことです。
「負けるが勝ち」と白旗を上げることです。

負けるわけにはいかない!そんなの無理!と思ったなら、まだその問題と取り組みたいということ。
納得がいくまで、とことんやったらいい!
問題と取り組み続ける人生を選ぶのも、あなたには許されている。
大事なのは、投げ出さないことではなく、投げ出すことも逃げ出すことも許されているあなたが、取り組むことを選んでいるのだということを知ること。
投げ出すわけにはいかない、負けるわけにはいかない、やり続けなくてはいけないと決めているのはあなた自身です。
周りを見回せばとっくに、さっさと逃げ出して昼寝をしている人もいる。
逃げ出しても逃げ出さなくても、進む方向は同じ、辿り着く場所も同じ。
だって私たちは地球という同じ乗り物に同乗しているのだから。
その中で、私たちはどの時代の車両に乗るかを選んでいる。
必死に取り組んでも取り組まなくても、行く先が同じだなんて?!うそでしょ?と思うかもしれない。
でも、むしろ先に負けた方が、先にいい席にいることもある。
ありえないことかもしれないが、それぐらい、いつの間にか常識が変わり、ルールが変わり、次元が変わっているのです。
今大事なのは、勝ち負けでも、問題を複雑にすることでも、歯を食いしばり自分を戒めることでもなく、
「よくやったね!」と自分をねぎらうこと。
「もう無理だよね」と自分の限界を認めること。
「疲れたから休もうね」と自分を甘やかすこと。
昭和があったから平成があり、新しい時代が始まる。
「がんばった」をやったから、「ガンバラナイ」を学び、自分の本当の役割を知る。

— 2019/1/13 Facebookの投稿より —